経済学部広報委員会によるインタビュー第2弾として、2024年6月17日に経済学科 齋藤隆志先生とゼミ所属の3年生の方々にお話を伺ってきました。
齋藤ゼミでは、グループ研究を行い、その成果を他大学との合同ゼミで報告することを目標とし、活動しています。データを使った実証分析が必須というルールですが、テーマは学生の関心に応じて、何らかの形で「労働」が関わっていれば自由に選択可能になっています。ゼミの時間は、研究の進捗報告と質疑応答などアウトプットに使い、インプットには他の時間を使うことで、密度の濃い研究活動が行われています。
齋藤ゼミの魅力は、大量のインプットとアウトプットで鍛えられ、その成果を他大学との合同ゼミ、いわば「他流試合」で発揮できる点にあります。合同ゼミでの報告に耐えうるレベルの研究遂行には、膨大な努力が必要になります。グループごとにテーマはバラバラなので、お互いの研究にコメントするためには、幅広い勉強が求められます。さらに、合同ゼミでは、他大学で異なる分野を勉強している参加者に、自分たちの研究をわかりやすく伝えなければなりません。
一見ハードルは高そうですが、毎回のゼミで課題が明示されますので、ゼミ生はそれに取り組むことで実力が付いていきます。また、懇親会や合宿などのイベントでゼミ生間の結束力が強まり、間違いを恐れずに自由に発言できる雰囲気が自然と出来上がっていきます。すると、個々のゼミ生の研究もどんどん進むようになり、他のゼミ生に対する研究に対しても有益なコメントを言えるようになります。
合同ゼミは、年3回ほどあります。中部、近畿、九州など様々な地域の大学も参加するため、多くの人と交流することができます。こうした合同ゼミで得られるフィードバックを活かして、報告の内容や技術をより高めていくことができます。
このように、齋藤ゼミでは合同ゼミによる「他流試合」を通じて、個々のゼミ生の研究の質が向上していくような教育が実践されており、充実した学生生活を送れるゼミになっています。
齋藤ゼミの魅力について、ゼミ生から「労働経済学に関することの中から自分の興味のある分野を細かく分けて調べられる」「同じ労働経済学を専攻する他大学の学生の交流が豊富!」といった声を聴くことができました。齋藤先生が個々のゼミ生の興味をうまく引き出しながら、ゼミ生たちや他大学の学生たちとの切磋琢磨を通じて、ゼミ生が楽しく勉強できる雰囲気をゼミで創り出していることが伝わりました。